Pulsar Gaming Gears(パルサーゲーミングギア)から販売されているゲーミングマウスパッド、「Superglide Glass Mousepad」。
ここ数年の間で徐々に人気が高まっているガラス製マウスパッドは、最近ではRazerからも「Atlas」が販売され注目を集めています。
当記事では実際ガラス製マウスパッドってどうなの?という疑問を持っている方に向けて、実際に使ってみた感想も踏まえてレビューしていきます。
商品概要│Superglide Glass Mousepad
Pulsar Gaming Gearsは2020年に新設された、比較的新しいゲーミングデバイスメーカーです。
それにもかかわらず、ハイクオリティ且つ低価格で、コストパフォーマンスに優れたデバイスをこれまで次々と販売してきました。
今回のSuperglide Glass Mousepadも、競合他社より比較的安価で、その特徴的な構造からも強いこだわりが見られるハイクオリティなマウスパッドになっています。
パッケージ内容
内容物はマウスパッド本体、注意書き、ステッカーのみ。
カラー
ブラック、ホワイト、レッドの3色が販売されています。
ブラックとホワイトは右下にロゴとサイズが赤字で小さくプリントされているだけのシンプルなデザイン。
レッドは大きくsuperの文字がプリントされています。カラーも相まってかなり目を引くデザインでかっこいいですが、明らかに某ファッションブランドを意識しているようなデザインですね…
レッドにも惹かれましたが、僕はブラックを購入しました。
サイズ・価格
サイズ | 価格 | ||
---|---|---|---|
L 420mm x 330mm x 4mm | 11,990円 | ||
XL 490mm x 420mm x 4mm | 12,870円 | ||
XXL 980mm x 420mm x 4mm | 18,920円 |
サイズはL、XL、XXLの3種類が販売されています。
XXLは横長でかなり大きく、ガラスマウスパッドでは唯一無二のサイズです。
一番小さいLサイズでもそれなりに大きいのでデスクのスペースに余裕がない人は使いづらいかもしれません。
競合製品のSkyPAD3.0やRazer Atlasと比較して安価な価格設定になっています。
XXLは少し価格が高いですが、このサイズのガラス製マウスパッドが欲しい場合は他に選択肢がありません。
特徴
Superglide Glass Mousepadは、ガラス素材で作られたハードタイプのマウスパッドです。
布製マウスパッドと比較してとても滑りがよく、初動、滑走速度も早い。縦横軸での操作感の差もないため、常に敵をトラッキングし続けるようなゲームで強みを発揮しやすいです。
その反面、硬い素材で作られているため布のように沈み込むことがなく、ストッピング性能は劣ります。
スピード系の布製マウスパッドと比較しても更に滑りが良いため、はじめは戸惑うことになるでしょう。
Superglide Glass Mousepadはその機能、効果を高めるために全5層からなる多重構造で構成されています。
メイン素材のアルミノシリケートガラスは通称ゴリラガラスとも呼ばれ、スマートフォンやタブレット、ノートPCの画面などにも使われている高耐久な科学強化ガラスです。
表面
表面はガラス製なのでツルツルしていますが、寄って見ると非常に僅かなザラつきを感じる質感。
実際の手触りはツルツル、サラサラとした感触で操作時に手首や腕がこすれて痛みを感じるような事はありません。
すりガラスのようになっていてプリント面は表側に露出しない構造になっています。
裏面
裏面は高密度のシリコンゴムが全面に貼られていて、接地面をしっかり捉えてくれるので通常のマウス操作でずれるような心配は皆無です。
滑り止めが四隅だけに貼られているマウスパッドの場合、力を込めると中央部分が沈むといった問題がありました。Pulsarはしっかり全面カバーしてくれているのでその心配もありません。
裏面のデザインにまでこだわっている点も素晴らしいポイント。
エッジ処理
エッジ部分には角が立たないように面取り加工が施され、手首や腕が当たっても痛みを感じないように配慮されています。
ソールの摩耗
ガラスという硬い素材で出来ているため布マウスパッドを使用した場合と比較するとソールの摩耗はとても早いです。
その反面、誤って傷をつけたり割ったりしてしまわない限りマウスパッド自体の劣化がほとんど起きないため、半永久的に使えるといったメリットもあります。
ガラス製マウスパッドとガラス製マウスソールの併用はメーカー側で明確にNGとされているので絶対にやめましょう。
硬い素材同士ではお互いに傷つけあってしまい、せっかくの高耐久も無駄になってしまいます。
実際の操作感
ここからは実際にゲームをプレイした際の操作感についてです。
僕は主にLeague of Legends(以下LoL)をプレイしているので、あくまでもLoL目線でのお話になります。
LoLはFPSで例えるならVALORANTやCS:GOよりも、Overwatch2やAPEXのようなトラッキングメインのゲームに近いです。
操作感│League of Legends
結論として、ガラス製マウスパッドは人を選ぶことは間違いないものの、LoLに適したマウスパッドだと考えています。
LoLは移動も攻撃もクリックで行う仕様上、敵と移動先を交互にクリックしたり、激しいマウス操作を要求されるゲームです。
縦横無尽に常にカーソルを動かし続けるLoLでは、滑らかな操作が可能なガラス製マウスパッドでは非常に快適にプレイすることが可能です。
その滑りの良さに慣れないうちはうまくコントロールできず、一度のクリックミスから死に直結するようなシーンもありましたが、慣れてからは以前よりも細かな面での操作ミスが減りました。
布製マウスパッドから移行する上で私が意識したのは出来る限り力を抜き、指先と手首に集中して丁寧にマウス操作をする事です。
ガラス製マウスパッドの場合、力を入れすぎるとどうしても制動が効かずエイムが行き過ぎてしまう事がありました。
LoLの場合、FPSよりも遥かにハイセンシで高感度なマウス設定をしている人が多く、ガラス製マウスパッドだと少しの力みでもエイムが不安定になってしまいます。
マウスに力を込めて操作するタイプの人にはオススメできませんが、指先や手首で滑らかな操作をするタイプの人にはとてもオススメできるマウスパッドだと感じました。
手汗、ゴミの付着
ガラス製マウスパッドを使用する上で避けられない共通の問題として、手汗やゴミの付着があげられます。
ガラスという材質の特性上、布と違って水分を吸収してくれません。そのため、汗をかくと手首や腕がペトつき滑走面にくっつきます。
滑走面にホコリ等の小さなゴミが付着している場合、ソールとの間に巻き込んでしまい操作時に違和感や異音が発生します。
どちらも操作感にかなり影響する為、使用前にクリーニングクロス等での清掃、汗をかきやすい人はアームカバーの使用を検討したほうがいいでしょう。
これらは布製マウスパッドの場合ほとんど感じることのない問題なので、明確にガラス製マウスパッドのデメリットと言えると思います。
まとめ
- 高耐久なガラス製マウスパッド
- 圧倒的な滑りの良さ
- サイズの種類が豊富
- ガラスマウスパッドの中では比較的安価
- 面取り加工されたエッジ
- 滑り止めのシリコンゴムが強力
- 汗、ゴミの混入に弱い
- ソールの摩耗が早い
以上Pulsar Gaming Gears の「Superglide Glass Mousepad」をレビューしました。
結論として、ガラス製マウスパッドデビューに最適なマウスパッドです。
ガラス製マウスパッドはどうしても人を選ぶ製品なので、比較的安価に購入できるSuperglide Glass Mousepadは良い選択肢になります。
マウスソールの摩耗が早い点はデメリットですが、丁寧に使っていればマウスパッド自体の劣化はほとんどありません。
布製マウスパッドにはない滑りの良さ、スムーズな操作感を求めている方には良い選択肢になるでしょう。